Crozes Hermitage 2005

ローヌのシラー。いままで慣れ親しんでいたシラーはカリフォルニアやオーストラリアのものだったことに気がつかされた。生肉のような癖のある香りがするこのワインがシラーとは判断できなかった。もともとフランスのシラーはこうしたテイストだとのこと。新世界のシラーはもっと果実味があるわかりやすい味だ。講師から、他のワインとの比較の中でフランスのシラーがだんだんとよくなってくることは多いとの指摘があったが、たしかにいままで飲んでいたシラーは明解な分、単純すぎて飽きがある部分は否めない(事実、自分では買わない)。こうやって自分の好みを相対化して、新しいものに心を開いていけることは幸せなことだと思った。