Cava Arte Latino

gaznak2009-05-15


職場から1駅でありながら一度も立ち寄ったことがないヴィノスやまざき有楽町店に訪問。ワインのお仲間のまたはちさんや、ファニーさんもといむらおさんがお勧めされていたので一度行ってみようと思ったのがきっかけだった。

店内はシックで感じがよいが、感心したのは「コクのある白」など産地にとらわれず、お客がもとめる味わいをもとにボトルが区分されていることだった。また、書店なみのポップでおすすめボトルが表現されている点もわかりやすい。確かにワインを始めたばかりでも敷居が感じられないディスプレイだと思った。こうした展示の方法は他の店も見かけることはわりとあるが、結構徹底している点は立派に感じた。

だいたいワインショップに入るとスペインワインの揃いから確認し、そして買いもしないのに著名どころのシャンパンやブルゴーニュなど見るのが常だが、今回目にとまったのが1000円少しのカバ。

泡モノにいつの間にか開眼した身であるが、シャンパンよりもお手軽なカバを飲むことが圧倒的に多い。そんなお手軽なカバでもとりわけ低価格。それでありながらポップにはニューヨークタイムズの記事がプリントアウトされており、確かに三ツ星でコストパフォーマンスが最も高いスパークリングと書かれている。

ということで即決してその晩はカバ。汗ばんだシャツを脱いでシャワーを浴び、冷やしたカバを飲むのはこのうえない。

泡の立ち方が非常によく、一方でそれでいて雑な泡でもない。柑橘系の香りが高く、口に含むとコクが感じられる。温度が高くなるにつれナッツのような味わいがはっきりと感じられ、あおるような飲み方でなく、ゆっくりと味わうこともできる。

確かに1000円でこれだけのカバは飲んだ記憶がないなと大いに気に入り、翌日もヴィノスに立ち寄って購入。こんどはBrutではなくSemi Secoにしてみた。こちらは甘口めながらもキレはあいかわらず。両方とも大いに気に入る。これから訪れる梅雨はこのカバで乗り切るかな。