Calera Jensen 2001

このワインをまさか飲むとは思わなかった。マキシム・ド・パリのヴィエイユ・ヴィーニュにおいてこのワインをグラスで飲んで感激したことが、もっと本格的にワインを飲んでいこうとした決定的な出来事の1つだった。そのワインを、仕事でお世話になっているE部長がわざわざ送ってくださった。あっけにとられるほど驚き、そしてE部長のご厚意に対する感激に浸った。私の留学祝いに、ということをおっしゃっていただいたが、とても自分1人では飲めるワインではないため、E部長が仕事でいらっしゃる際に、E部長の部署の方々と一緒に飲ませていただくことにした。

E部長の部下のHさんが数十名の参加者の前で見事発表を終えられ、そのお祝いの打ち上げで近場の飲み放題の居酒屋に向かった。飲み放題のため、持ち込みのワインも快く受けてくれ、グラスもお店には用意していただいた。

以前飲んでからかなりたつが、グラスに注いで立ち上る香りは、確かに記憶を呼び覚まされるようだった。花の香りがあたりに充満し、ワインを注ぐ僕の周囲からも素敵な香りがすると声が何度も飛んだ。口に含むと濃厚かつフレッシュな甘みが口蓋に拡がり、その余韻が長くつづく。余韻を味わっている間の脳内風景はまさに花畑だ。

このブログは個人的な記録のために始めたものだった。それゆえ、E部長やHさんが読まれて、オレゴンピノノワール好きな点などを知られて、そしてこんな心に深く残るワインをプレゼントされたことは、驚きと同時に感謝に堪えないことです。本当にありがとうございました。

打ち上げで飲み終わった後のカレラの瓶