ワインスクールのみなさんとの壮行会

アカデミー・デュ・ヴァンの元クラスメイトの皆様が、わざわざ休日に集合してくださって、私のために壮行会を開いていただいた。

幹事のまたはちさんがご予約くださった八丁堀のMARUへまずは集合。MARUは勤め先からのアクセスがいいこともあってよく通ったが、しばらくいけなくなると思うと寂しい思いがした。皆さんにプレゼントを用意しており、少し遅れて到着をしたところ、すでにDさんを中心にシャンパーニュを選考していただいていた。

早い時間に入ったため、われわれのグループのほかは目立ったお客はいない。清潔で静かな店内で、陽の光を感じながら乾杯をするシャンパンはすばらしい味わいだった。

その後、サンセールとニュージーランドワインとでソービニョン・ブランの比較対決(結果はどちらともおいしい(笑))などしつつ、留学先のことや、各自の近況などあれこれ話をした。歓談中に何気なく外を見るとまだ明るく、そしてワインは冷えていてよい香りを出しており、見知った仲間同士なので(半年前からの知り合いとは思えない!)、穏やかな笑い声がそこかしこで聞かれる。こうした環境に身をおいていると幸福感が自然と沸いてくる。体験しながら時が過ぎていくのが惜しいと思える瞬間があるが、まさにそんな時間だった。

酔っ払わないうちにと、用意したプレゼント「明宝トマトケチャップ」をお一人ずつ手渡した。こうして集まっていただいた手間や会の費用を考えると、あまりにも簡単なプレゼントだが、私の地元の食材であることや、実際にたいへんおいしいことから、恥ずかしながら贈らせていただいた。

白ワインを2本の後は、スペインワインを楽しんだが、テンプラニーリョの味わいは格別だった。

お仕事やクラスがある2次会からの参加メンバーとの待ち合わせ時間が迫ってきたため移動。お店の名前は、、、控えておけばよかったのだが、八丁堀から徒歩で向かうことができる、ビストロ的雰囲気の素敵なお店だった。

2次回からも律儀に(?)泡ものから始まり、白、そしてブルゴーニュ、新世界、ボルドーと進んだ。このあたりからブラインドテイスティング大会の様相を呈してくる。周囲の期待をまったく裏切ることなくシャンポールミュジニーをビンテージまで当てたDさんはさすが!他のワインについても、幸運にも出題側にまわったが、ボルドーブルゴーニュ、そして新世界の区分は、まったくのブラインドでかつそれほど典型的ではないもので試すと、大変判別が難しいということを改めて知る結果となった。ワインは難しい。でもそこが面白い。

2次会の時点で類型10本ほどのワインボトルが消費されていたが、新たに加わるメンバーとの話にも花が咲き、会は衰えることなくひたすらに盛り上がりの頂点に向かっていく。。。

そしてついに3次会。こちらはトップクラスの名醸ワインの経験値では私の経験値の遥か上を行くHさんがセレクト。ワインリストもこんどはHさんがほぼ独占し、その選択を味わえる大変幸運な機会を得ることとなった。

そこでブランドでいただいたシャンパーニュに驚愕することとなる。黄金色、それもかなり濃く輝く色合いに、少しグラスに鼻を近づけるだけで圧倒される酵母香を中心とする深い香り。そしてそのコクと余韻は、これまでどんなシャンパンからも得たことがないものだった。それまで酔いにまかせて朦朧としてが、一気に目が覚める。周りの皆さんも文字通り目が丸くなっており、Hさんだけがにこにこしている。回答は、、、なんとジャック・セロス(ジャックセロス VO Extra Brut)だった。うわさには聞いていたが、これほどとは。

最後に、Gさんセレクトでみなさんから贈っていただいた「Chateau Duhart-Milon 1990」を大事に抱えて、タクシーに乗り込む。

こうして、15時スタートほぼ深夜1時終了の長い長いワイン会は終了した。ご参加くださった皆様、ほんとうにありがとうございました!当ブログはニューヨークでもぜひ続けていきたいと思います。ぜひ、次回のワイン会はNYCかナパかボルドーブルゴーニュで開催しましょう!